はじめに
この10年間で、予防接種の種類は増え、いろいろな病気から 子供たちが守られるようになりました。特に、乳幼児の入院、死亡率は 激減しています。残念ながら最近まで日本は予防接種においては後進国と言われ ていました。欧米に比べ約10年以上遅れていましたが、ようやく改善してきた ところです。赤ちゃんは生後3ヶ月ぐらいから、髄膜炎などのリスクが高くなるため 生後2ヶ月から予防接種を行うのが標準です。殆どの予防接種は無料ですので、 早めにご予約ください。接種方法は同時接種をお勧めしますが、保護者の方と相談の上 決めさせて頂きます。
- 待合室は一般診療の方とは別となり、病気がうつらないよう配慮しています。
- 次回の予防接種について必ず説明し、また希望の方には次回の予約をするなど、 スケジュール通りに進むよう心がけています。
- 予防接種はすべて電話、又は受付での予約制となります。 ホーム 左の 『予防接種と乳児検診の予約』をご覧ください。
1.予防接種の種類(表1)
①定期予防接種とは
『予防接種法』と呼ばれる予防接種の規則を定めた法律に書かれているワクチンのこと。
子供の定期予防接種はすべて 無料 です。
高齢者の定期予防接種は、一部補助ですので、自己負担 があります。
茨城県内定期予防接種広域事業
平成26年10月から、予防接種法に基づく定期接種が、市内の協力医療機関に限らず、茨城県内全域にある協力医療機関で、受けられるようになりました。
②任意接種のワクチンとは
国がそれを使うことを認めているものの『予防接種法』で規定されていないワクチン。 費用は、原則個人が負担(自費) します。一部の地方自治体では、その費用を一部、または、全額負担してくれる場合があります。 詳しくは、市町村などのホームページでご確認ください。
定期接種のワクチン | 任意接種のワクチン | |
子供 | ●ヒブワクチン ●肺炎球菌結合型ワクチン ●B型肝炎ワクチン ●四種混合ワクチン ●不活化ポリオワクチン ●BCG ●麻疹、風疹(MR)ワクチン ●水痘ワクチン ●日本脳炎ワクチン ●二種混合ワクチン ●ヒトパピローマウイルスワクチン |
●ロタウイルスワクチン ●おたふく風邪ワクチン ●インフルエンザワクチン ・日本小児科学会が推奨する予防接種のスケジュールに含まれないもの (主に、海外に行く場合のワクチン) ●A型肝炎ワクチン ●髄膜炎菌ワクチン ●狂犬病ワクチン |
高齢者 | ●肺炎球菌ワクチン(23価ワクチン) ●インフルエンザワクチン (2つとも一部自己負担となります。) |
●シングリックス 帯状疱疹の新しい予防接種です。 |
③任意接種の各市町村の補助について
- 1.土浦市
- 2.かすみがうら市
- 3.阿見町
- 4.稲敷市
- 5.牛久市
- 6.美浦村
以上の市町村の方は、当院で任意接種の一部補助が使用できます。
2.予防接種のスケジュール
- 日本小児科学会の推奨する方法で行っています。
- 予防接種は、生後2ヶ月から始まります。 多くの病気から、子どもたちを守ってくれますので『遅れないで始めること』をおすすめします。
- スケジュールは下の『VPDを知って子供を守ろう』の予防接種スケジュールを ごらんください。 多くの小児科医が参加し利用している会です。 また、予防接種についてわかりやすい解説が記載されています。 当院はこの会の賛助会員です。
3.予防接種スケジュールが『わからない』という方。
いろいろな理由で予防接種が滞ってしまった方、または海外に行っていた方は、 まずは電話で受付にご相談ください。母子手帳を確認させていただき、その上で スケジュールを検討させて頂きます。
4.医療系の学生さんで、
学校で予防接種を行うように言われた方。
- 電話で予約ができます。
- 自費となりますので金額をお確かめのうえ予約をお取りください。
- 予防接種後の抗体検査も行えます。
5.これから海外に転居、
または留学するために予防接種が必要な方。
- まず電話でワクチンの種類をお伝え下さい。
一般のワクチン以外に、●A型肝炎ワクチン
●B型肝炎ワクチン
●狂犬病ワクチン
●髄膜炎菌ワクチン なども接種ができます。 - 大人の方でも予防接種が受けられます。
- 自費となりますので、受付に金額をお確かめください。
- 英文のワクチン証明書(ワクチンレポート)の作成を致します。(自費5000円 )